YouTubeはここ数年で収益化のシステムが大きく変化しています。
その大きな変化は2018年2月20日に下記の条件に変更されたことです↓
- チャンネル登録者1000人
- 過去12ヶ月間の動画総再生時間4000時間
この2つの条件を満たしていなければ、収益を得ることが出来なくなったことでしょう。
すると今度は2018年11月に、テキストスクロール動画が収益化の対象にならないという仕様の変更がありました。
この件で、YouTubeマネタイズをしていた多くの方が撤退していったと思うのですが、
僕としてはなぜテキストスクロール動画が収益化の対象から外れたのか?を考えることで、安全なマネタイズ方法を生み出すことが出来ると思っています。
なので今回はテキストスクロール動画で稼げなくなった理由を3つにまとめてみました。そして、その「次の稼ぎ方」についても触れているのでまだ諦めきれない方は御覧ください。
テキストスクロール動画で稼げなくなった理由
テキストスクロール動画が稼げなくなった詳細は、YouTubeパートナープログラムのポリシーに書かれている内容を確認してもらうとわかりやすいです▼
ここに書かれていることは完全にテキストスクロール動画のことを指しています。
つまり下記のような動画はもう広告費が出ないと思っておいていいでしょう▼
僕自身はテキストスクロール動画に取り組んでいませんが、まわりのテキストスクロール動画をやっている方たちから、広告が剥がされたという話をよく聞きます。
また、ここに書かれている”第三者のコンテンツ”とは違法アップロードに対しての注意喚起もしています。
完全なるパクリ動画は言うまでもありませんが、テレビ番組をごまかしながら丸々アップロードしている動画もまだ存在している状況です。
たとえばこんな感じ▼
結局YouTubeのアルゴリズムの検知機能は日に日に精度を高めているため、人間の目から見ておかしいと思うのもは近いうちに必ず規制がかかるのです。
倉田
話を戻します。
では、一体なぜ今まで問題なかったテキストスクロール動画が、広告を剥がされるようになったのでしょうか?
実はそこに今後のヒントがあるんです。
オリジナリティがない
まずひとつあげるとしたらオリジナリティが皆無という点です。
先程のパートナープログラムのポリシーを読めばなんとなくわかると思いますが、YouTube並びに広告収益を支払っているGoogleは完全オリジナルなコンテンツを好みます。
対してテキストスクロール動画のほとんどは、ニュースサイトの記事を全コピしてそれをスクロールしていますよね。
そこに”自分”はいません。
さらにテキストスクロール動画の場合は一個二個の話ではなく大量アップロードされます。
するとYouTube側の意図に反するコンテンツが増えるだけなので、それらを100本作るなら質の高い動画1本作ったほうが評価されるわけです。
質の高い動画といっても、それはプロが作るような動画を作る必要はないです。また、完全オリジナルだから誰もやったことのない偉業を成し遂げなければならないということでもありません。
自身のパーソナルな部分をコンテンツ化して、それに価値を感じてもらうような創意工夫と視聴者とのミュニケーションが取れればいいだけです。そしてYouTube側はそういう環境作りを目指しています。
そこに抵抗がないなら全然やってもらってOKです!
ただ、それだけが全てではありません。
顔を出さずともオリジナリティあふれる動画はいくらでもつくれます。
たとえば弾いてみた系動画▼
そうですね、アーティストの曲をカバーした動画なのでオリジナルではありませんね。
しかしこの場合、配信者の”ギターを弾く”というパーソナルな特技が披露されています。
もちろんこの世界中にギターが弾ける人はたくさんいます。でも、原曲をアコギで弾き、さらにそれを編集してYouTubeにアップロードしている人はごくわずかです。
このごくわずかという部分が大きいです。
テキストスクロール動画も、ごくわずかな人がやっていれば今のような仕様変更は起きなかったかもしれませんね。
倉田
テキストで事足りる
テキストスクロール動画というのはその名の通り、テキストをスクロールして情報を提供しています。
ここで考えなければならないのは、
「なぜそれを動画にする必要があるのか?」
ということです。
おそらくほとんどの人はこのような理由で、テキストスクロール動画に取り組まれていると思います。
確かに動画配信でネタを考えないというのは非常にラクです。しかし、そのソースがネットニュースの記事であるなら、別にその記事を読めば済む話なんですよね。
倉田
僕は、実際に伸びているテキストスクロール動画のアナリティクスを確認したことがないので一概には言えませんが、もし配信している動画の視聴者維持率が70%を超えているなら、それはテキストスクロール動画に需要があると言えます。

視聴者維持率70%超えの例
また、登録者数の多い芸能系テキストスクロール動画を配信しているチャンネルでは、視聴者からのコメント数も多いです。その場合はサムネイルで釣って視聴回数を増やしているわけではなく、ユーザーがしっかり動画内容を視聴していると考えていいでしょう。
しかし、実際問題そういう動画は少数です。
もう今の時代、普通にテキストをスクロールしてもあまり興味を抱かれません。YouTubeを視聴するという習慣を持っている人は徐々に時間の使い方にシビアになっているんです。
どういうことかというと、一般的に動画は1本視聴するのにだいたい5分~20分の時間を要します。
すると移動中や休憩中などで視聴時間が限られている場合、なるべく少ない時間で多くの情報を取得したいと思う人が増えているわけです。
倉田
そうなってくると、テキストスクロール動画を頭から終わりまで見る動画主体の時間軸で視聴するより、自分の時間軸で閲覧できるテキストコンテンツのほうが時間短縮できますよね。
そういうことに大衆が気づきはじめたことが、テキストスクロール動画を視聴する必要がなくなった、つまり広告を掲載されなくなった要因として一つあげられます。
勘のいい運営者は、視聴者側のライフスタイルに合わせていろいろ工夫されていますが、ジリ貧でやっているチャンネルに広告は貼られないと思っておいていいでしょう。
YouTubeの策略
最後の3つ目ですが、僕は2016年からYouTubeの市場を分析しています。
するとYouTubeによる「ユーザーを巻き込む戦略」って上手く出来ているなと感じるんです。
たとえば、YouTubeは誰でも無料で視聴できるコンテンツであり、誰でも広告を貼って収益を得られるということで2008年から2011年にかけて人気に火がつきました。
倉田
しかしYouTube側のコミュニティガイドラインが厳しくなったせいで、過激な内容の動画には広告がつかなくなり、次第に収益化するための審査も条件レベルが高くなってきます。
ここまではクリエイター側の問題でしたが、今度は「YouTube Premium」という月額制で料金を支払えば広告が消えたり、僕がもっとも要望していたバックグラウンドで動画再生できる機能が追加されるサービスが開始されました。
つまりこのあたりから、YouTubeに対して満足度が高いライフスタイルを送っている人を顧客とした、大きなマネタイズの動きが出てきたわけです。
ものすごい長い期間をかけて!
実際2008年にYouTube Premiumのサービスを始めても、きっと利用者はほとんどいなかったと思います。
でも、あたりまえに動画が日常生活に溶け込むようになった今だからこそ、お金を出してより快適に使えるのであればそうしたいと思わせることに成功したわけです。
このような背景を考えると、ボク個人としてはテキストスクロール動画の収益無効化も、次に展開するための伏線なのではないかと睨んでいます。
それがなんなのかはわかりませんが、もしテキストスクロール動画に需要があるならば、YouTubeの機能で「テキストを打ち込めばスクロールできるサービス」が追加されてもいいかと思うんですよね。
きっと誰がやっても同じ工程を組む作業、かつ多くの視聴者に求められているコンテンツなら、アルゴリズムを組んでボタンひとつで完成するのが望ましいです。
倉田
となると、スクロール動画が収益化される条件はテキストの内容になってくるのかな~というのが現段階の僕の考えです。
結局のところYouTube運営は、
オリジナルコンテンツを望んでいる=オリジナルで勝負できるような環境を整える
ということなんです。
だから黙ってても、低品質なコンテンツが配信できないようなプラットフォームにはなってくると思います。
現にコピペでテキストスクロールしてた人は、もうそれで収益を得られなくなってるわけですから、強制的にオリジナル化するように仕向けられているという見方もできますよね(笑)
YouTubeの仕様変更はこれからも続くと思うので、そこに対応できる取り組みが必要になってくるでしょう。
テキストスクロール動画の今後
と、、「わーわー」言っても事実としてテキストスクロール動画では今後収益を得られません。
倉田
なぜなら全チャンネルで広告剥がされているわけではないからです。
すでにファンから支持を得ているチャンネルであれば、コアな視聴者がいるので広告主としては広告を打つ意味がありますよね。
倉田
もし今から人気チャンネルに育てるなら、テキストスクロール動画をやっても直接お金にはならないので、お金以外にモチベーションを持つことがまず大切だし、まったく斬新な内容にする必要があるでしょう。
もしこの記事を読んでいるあなたが、どうしてもYouTubeで稼ぎたい、そして顔出しも声出しもしたくないなら、個人的には動画編集技術を高めるしかありません。
これは、YouTubeパートナープログラムのポリシーにもあるように、
”質の高い編集”が求められます。
テキストスクロールにこだわりがなければ、いくらでも収益化出来る動画コンテンツは作成できますが、テキストだけで完結させたい場合、
これからはスクロールではなくテキストアニメーションの時代になるかなと僕は思います。
スクロールほど簡単ではありませんが、一度覚えてしまえばテキストスクロール並みに労力を使わずオリジナリティあふれる動画がアウトプットできるでしょう。
テキストアニメーションのやり方については、ググればたくさん情報はでてくるし、僕にコンタクトを取っていただければ初心者からはじめられる動画編集のノウハウもお伝えできます。
さらに、テキストの文章をどうするかという部分についても、価値あるテキストコンテンツを作るための方法がちゃんとあります。
このような話もすべてメルマガ内で限定的にお伝えしているので、もしよかったら登録してみてください(^^)
YouTubeのような動画を使ったマネタイズは世の中まだまだ手法がたくさんあるので、いろいろインプットして稼ぎにつなげていきましょう!

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