この記事を読まれている方は既にYouTubeチャンネルを開設済みで、動画配信をされている方だと思いますが、YouTubeを始めて数日後にたどり着く共通の悩みは
チャンネル登録者が増えない
という点だと思います。
しかし全員がそうかというと、そうでもありません。開設わずかにして登録者が順調に伸びているチャンネルも存在します。
僕もこれまでに30本くらいのYouTubeチャンネルを開設して、個人や企業のコンサルまたは自分自身の検証として配信活動をしてきたのですが、伸びるものと伸びないものが出てくるのは体験済みです。
そこで今回は多種多様なYouTubeの視聴と運営をしてわかった、チャンネル登録者数が増えない要因となっている『4つのNOT』について解説して行きたいと思います。
「これを理解すれば登録者が急激に増える!!」・・・とは言い切れませんが、少なくとも現状を変えるきっかけにはなると思うのでよかったら読み進めてみてください!
目次
4つのNOTってなに?
疑問ちゃん
4つのNOTとは
- NOT OPEN(開かない)
- NOT READ(読まない)
- NOT BELIEVE(信じない)
- NOT ACTION(行動しない)
という4つからなるコピーライティングの法則です。
本来はセールスページなどでよく使われる言葉で、人が商品を購入するまでの心理状況を表しています。
僕はこの原理を、視聴者がYouTubeチャンネルを登録するまでの心理と同じだと思っているので、それぞれについて細かく説明していきますね。
NOT OPEN(開かない)
YouTubeで動画投稿を始めたばかりのころにありがちなのが、視聴されること前提で動画を作っていることです。
疑問ちゃん
たしかに視聴者のことを意識して動画を作ることは大切です。
しかし、どんなにその動画が価値あるコンテンツだったとしても、視聴されなければ意味がありませんよね。
そして世の中のほとんどのインターネットを閲覧しているユーザーは、サムネイルやタイトルが魅力的だったとしても『開かない(再生しない)』のです。
これは興味が無いからではなく、実際に視聴したときに「求めていた情報が得られなかった場合の時間損失」を考えると、再生しない選択をするほうがラクだからです。
ユーチューブ野郎
Twitter民
Twitter民
こういうことはザラにあります。
NOT READ(読まない)
仮に再生されたとしても、次は『読まない(視聴しない)』という問題が発生します。
YouTubeをよく視聴している方なら経験あるかもしれませんが、
動画を再生したときに
視聴者
と思うことありませんか?
その場合、すぐに離脱して他の動画を視聴しようとしますよね。
つまりこれは『再生≠最後まで視聴される』という関係が成り立つんです。
このへんはアナリティクスデータの「視聴者維持率」をチェックしてもらえればわかります。
大体の動画は最初の15秒以内で半数近くの視聴者が離脱します▼

とあるYouTube動画の視聴者維持率の事例
だから、最初の「つかみ」が大事になってきます。
よく動画冒頭で本筋の内容とは関係のない会話を繰り広げたり、不必要な編集を見せつけてくるものがありますが、そのような動画はファンでも無い限りストレスになるので注意が必要です。
NOT BELIEVE(信じない)
動画は再生されないことが大前提なのは前述の通りです。
しかし、なにか調べ物をしている中で関連のあるYouTube動画をみつけた場合、再生される確率は高いでしょう。
さらに検索から入ってたどり着く動画は、そうでない動画と比べて視聴者維持率も高い傾向にあります。
ただ、それだけではまだ登録までたどり着かないことが多いです。
なぜなら、そのチャンネルに対して信用が得られていないからです。
仮に今見ている動画に価値があったとしても、そのチャンネルから配信されているほかの動画が全く興味のないものであれば
視聴者
と思われるでしょう。
具体的な事例で言えば、スタバの新作をレビューする動画があったとします。
その動画を、
- 検証企画をメインに活動している大学生YouTuberグループが配信する
- スタバのコーヒーに関する情報発信をしている元スタバ店員のYouTubeチャンネルから配信する
この場合、明らかに後者の方が需要に対する信用度が高いですよね。
別に前者の動画に需要が無いわけではありませんが、これまでの実績によって信用度が変わってきます。
逆に後者の場合でも、その動画が初投稿であれば信用度は低いです。
信用が無いということは、もちろんですが次の『チャンネル登録』に事が運びません。
NOT ACTION(行動しない)
視聴者が「チャンネル登録する」に到達するまでには、信用を勝ち取ることがマストになってきます。
しかし、信用されたから必ず登録されるわけでもないです。
僕もそうですが、結構な頻度で視聴しているけど登録はしていないYouTubeチャンネルっていくつかあるんですよね。
その理由のひとつに、特定チャンネルの動画をいくつか視聴していると「あなたへのおすすめ」として、そのチャンネルから配信されていた過去の動画や新着動画が表示されるので、登録する必要も無いという点が上げられます。
実際に僕が運営しているエンタメ系チャンネルのアナリティクスデータをみても、全体の7割近くの視聴が未登録者です▼
倉田
未登録者のチャンネルに対する信用度がどれくらいあるのかは数値化できないのでなんとも言えません。
けれど、そういう人たちに登録ボタンを押してもらうことが、おそらく今の課題だと思うんです。
じゃあ僕みたいな登録しないライト層が、どういうときに登録ボタンを押すかと言うと
そこに熱狂があるときだと思います。
視聴者を熱狂させれば登録者は増える
ここまで読み進めてみると、もしかしたら自分のチャンネルや配信している動画の改善点が見えてきた方もいると思います。
では、最終的にどうすればチャンネル登録をしてもらえるのかというと、完結に言い表せば
視聴者を熱狂させることです。
熱狂とは、配信者に対して視聴者の心が動くことです。
別に熱狂がなくてもニッチなジャンル、または徹底的にリサーチしたがら空きジャンルであれば、自然とその情報を欲している人から登録されるのですが、
そこそこライバルが多いジャンルでチャンネル運営をする場合は、ただ視聴者に価値提供をするだけでは、他のもっと情報量の多いチャンネルで事足りてしまうので、登録されにくいんですよね。
倉田
たとえば先程の、「元スタバ店員がスタバに関する情報配信するYouTubeチャンネル」を今から始めた場合、登録してもらうためには「なぜYouTubeやっているの?」というストーリーの部分を言葉にして、コーヒー情報に関する価値だけではなくその人のファンになるような発信もしていかなければいけないし、
チャンネル登録をすることで視聴者と配信者にどんな得があるのかを具体的にわかりやすく説明しなければ、登録者数は伸びていかないと思います。
なぜなら、視聴者は潜在的に行動に理由を求めているからです。
これは評価ボタンやコメントをするのも一緒で、少なからず視聴者にそれをするための理由が必要になるのですが、それをするためにもっとも効果的なのが「熱狂」を発生させることなんです。
共感でとどまらず熱狂を生むことが視聴者の心を動かすパワーになるので、今伸び悩んでいる方は最終的にここを目指してチャンネル運営をしていくのがベストかなと僕は思います。
最後に
偉そうにここまでお伝えしてきましたが、僕がこれまでいろいろ見てきた中での答えなので異論はあってもいいと思います。
ただ、なんとなくYouTubeをはじめるよりも明確なビジョンを持って始めるほうが登録者は伸びるので、今悩んでいる方は今回紹介した4つのNOTでご自身のチャンネルを俯瞰してみると新しい気付きがあるかもしれません。
ぜひチャンネル運営がうまくいくことを祈っています!

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